影に集う猫の夢 春疾風

2017-06-19(Mon)

春疾風

春、風に吹かれて、通り過ぎ。
風に揺らされ進まされど、なあなあになり。
思い浮かぶはあなたのこと。
それすら花弁のように風に吹かれて
時間のなかで忘れ去られていくのでしょう。

刻一刻、足りないものが浮き出ては、泡のように消えていく。
儚い願いも叶いはしないのでしょう。
聞いてはくれませんか、嘘でも。

必死に太陽に向かい、咲く花も切り取られて、打ち捨てられるのです。
記憶の中で生きられない存在になるのです。
私と同じ。あなたと同じ。
そうでしょう。違うのでしょうか。

花の涙、叫び声。
飛べない雀のなき骸。
照らす初夏の眩い光。
とても不釣り合いな景色に、心が凍る。
いつかはこうなるのでしょうか。
いつまでこうなのでしょう。

願いを聞き入れてはくれませんか。
何度目の長雨で綺麗に散らすのでしょう。
幾度目の季節で日陰に咲く花になったのでしょう。

全て、抱えて、焔にくべるのでしょうか。
誰かの太陽になりたかったと気付いた時には、
既に月になり照らされ続けるしかなかったのです。

春、風に吹かれて留まることを許されず。

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